コロナ時代にやってきた!40代女性アメリカ生活日記

コロナ時代のアメリカ単身生活。ソーシャルディスタンス時代のマッチングアプリ体験記、美容、アパート探し情報。

日本の「婚活」について2 日本の「婚活」の背景

日本の「婚活」の問題点、考え始めたら、大学のレポートみたいになってしまいました(笑) 学生の方いらしたら、どうぞネタに使ってください。。。

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dcus.hatenablog.com

 

1.「婚活」の問題は、社会構造の問題

 日本では、デーティングアプリ、マッチングアプリは「婚活」のカテゴリーに入ってしまう。目的は結婚であり、結婚を目標とするかしないか、が、遊びか否か、の見極めになることも。

アメリカでは同等の真剣度でお相手を探す人は、まずは「長期的なパートナー探し」(long term relationship)。

 

日本の家族モデルは明治以来の戸籍制度(「家」)に基づいています。

 

異性のカップル=夫婦を核とする「家」に基づく社会制度ゆえ、「結婚」が人生の到達目標という認識が強い。「家庭をもって一人前」というのは、社会制度に結びついている考えです。

さらに、結婚の先には子供を産むというモデルがある。

それゆえ、出産という極めて個人的な事柄に対し、年齢で区切り、そこからはみ出した人を結婚対象者=恋愛対象者とみなさない、ひいては「異性」とみなさない、という流れもあります。

子供を作ることを目標とすると、もちろん異性愛以外も排除される。

わたしたちが当たり前に「私的領域」と思っている恋愛や結婚は、社会構造にコントロールされているのだな、と気づきました。

 

過去記事の通り、アメリカのアプリでは、年齢はそれほど大きな問題ではありません。 

dcus.hatenablog.com

 

2.日本の「家」制度と結婚観

 明治に中央集権的な近代国家を作る際、「家」を基本単位とする社会が作られた。「家」単位、つまり「個人」単位ではない社会基盤の誕生です。

何のためか?

当時は「脱亜入欧」、欧米に追い付け、追い越せ、でしたから、国力アップのため。

未来の労働力と兵力(=男子)の「生産」(最近、このタームをまさにこの文脈で使ってLGBTQ嫌悪した政治家がいました)のためには、「家」制度が最適だったのです。

・男が外に出て、女が家を守り、次世代の「国民」(=男)を「生産」・育成するシステムによる産業の展開

・そこで生まれた富を中央政府が吸い上げるために、戸籍を作り、もれなく徴税、徴兵する社会基盤整備

・私的領域もコントロール下に置くために、各集落に作られた神社に氏子として登録

 

明治時代のこういう法制化って、年表を見ると、五月雨式で全部つながっていて面白いです。

そして、まだまだ、このベースのうえに日本の社会は作られているんだな、と改めて思います。

日本の「家庭」モデルには、働く女性、稼ぐ女性が想定されていない。

それゆえ、「婚活」では、男性を支える母=妻であることが要請され、自立して生きる女性の在り方自体が否定されます。これに適合できたものが「勝者」、適合できないものはそれを不備としてなじられる。

30代くらいまで積み上げてきた自分の人生が、年齢ゆえに、あるいはそのキャリアゆえに否定される状況は、異常です。現在の日本を席捲する「婚活」のあり方自体が異常だ、と認識するところから始めていかなければと思います。

 

「家」が単位なので、選挙権は「家」の代表者(=男性)だけでいい、というのが戦前の発想でした。それを考えると、私の世代が社会科で習った「家族は社会の最小単位です」は、実は、近代国家のイデオロギーではないかと思います。

現在の戸籍法もこの「家」制度をベースにしています。だから、個人間の結婚は、家(姓)から家(姓)への移動とみなされ、別姓はダメ、というロジック。

女性が妻であり母というジェンダー役割のもとにできた制度ですから、この戸籍制度が現在に対応しきれないのは当たり前

 

女性が「家」という役割から自由になるためには、改善するべきものがたくさんあります。

3.ロールモデルの必要性

こういうことも、30代(アレ?と思うことの積み重ね)→40代(問題点がクリアになってくる)の流れで見えてきたもの。

 

私の場合は海外経験も大きかったです。

女性が組織のトップ、大きな会議で壇上に立って語るスピーカーが女性である、物事の決定機関や会議で男女の数がほとんど同じ(女性が多数ということも)、という場を経験することで、自分もそのように中心に立つことができる、という当たり前のことを確信できました。

これは、残念ながら、まだまだ日本においては少ないです。

(日本にきた外国の友人は、テレビの男女のアナウンサーの組み合わせにいつも驚きます。男性が長々語り、女性はニコニコ笑う、うなづくだけ。)

人口の半分の女性の能力を使えていないことが、国の発展や成長を妨げていること、それを改善する合理性になぜ気づかないのか、素朴に疑問です。

コロナで留学などがしにくくなっていますが、早く自由に行き来できる状態になるといいです。

 

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