マッチングアプリアメリカ編を経て思ったこと。
日本人女性という属性
日本の女性は海外でもてる、といった話題をたまに聞くというか、見かけます。
確かに、見た目の老化は遅い(=見た目が若い)。
でも、そもそも、出自や国籍ゆえに人を好きになるのか?とも。
(同じ出身同士、文化共有者同士でわかりあえるというのは別として)
アメリカのマッチングアプリで「日本」というキーワードで関心を持ってきたぽい人で、スルーしたパターン。
・日本人の彼女がいた⇒ その彼女と私はまったくの別人格
・日本人と離婚して子供がいる(=日本人母親が欲しい)⇒ 継母候補……。
・日本人女性に勝手な幻想を抱いている印象(奥ゆかしい、一歩下がる、言うことを聞く)⇒ 50代以上?の世代の男性に多い印象。ステレオタイプが古い。
等々。
日本人女性はおとなしい、従順である、といったイメージをいまだ抱いてるのは、もはや50-60代や高齢者か、単にジェンダー意識低い人なのでは、という気がしました。
ジェンダー平等の感覚は、アメリカは平均的に強いうえ、
・若い世代ほどその傾向が強い
・インテリオシャレ層(教育水準高い層)に強い
気がします。
なので、余計、アメリカで「日本人女性」というステレオタイプや幻想を抱いてそうな人には警戒してしまいます。幸いアメリカ実生活で出会ったことはありませんが。
30代、40代社会人でジェンダー平等の感覚がない人は、ハラスメントや他者の権利にも無頓着そう(→欧米社会では成功しない)、受けてきた教育レベルもちょっと微妙。
過去の彼女がアジア人ばかりの欧米人も、ちょっと対象外です。 個人としての自分ではなく、日本人だから、アジア人だから、と好まれても、なんのフェティッシュだ、という自尊心のようなものがあるのかも。
自分の個性を「日本人」としか見れないような人は無理だな、と思います。
一方、
・日本に旅行して良かった
・日本語勉強してます
・日本の映画が好き(クロサワ、オズ、ミヤザキが三巨頭)
・日本のバンドや音楽好き
等々、きっかけとしてはやっぱり、おっ、とうれしく思います。
とは言え、これも、自分に対する関心があることが前提。
ちなみに、音楽はパフュームとかいわゆる「クールジャパン」くくりではない、もっとニッチなもの――少年ナイフとか、ギターウルフとか、Teengenerateが出てきてました。
後者になるとまったくわからないのですが、結構なファンが多い模様。
※ 少年ナイフというガールズバンド、今も現役で、海外で人気みたいです。アメリカで久々に名前聞きました。
文学はあまり聞かなかったのも印象的でした。せいぜい村上春樹?ノーベル賞受賞したのに、Oe, Ishiguroもよほどでない限り聞かなかった。
結論:特定の属性がもてる、ではなく、多様な属性が認められてる?
アプリで、細かい国籍を書く欄はありません。
出身地を書く欄に、たとえば日本や東京とは書けますが。
そもそもアメリカのアプリには、アジア系の人でもアメリカ出身のアメリカ市民が圧倒的に多そうです。
21世紀のこのご時世、「日本人女性が奥ゆかしくてモテる」、というのは、日本人にとっても、もはや昭和の神話。
それに、奥ゆかしくてモテる⇒男の言うことを聞く、と考えた男性層が寄ってくるならば、失礼な気すら。
日本女性はもてるのか、という問いに戻ると、 日本人だからモテたというより、そのモテた人がそもそもとても魅力的である、とか、ぴったりなお相手に会ったということなんじゃないかな、と思います。
というより、どこの出身だからモテる、ではなく、日本人であろうと、何歳であろうと、属性問わず、恋愛の対象になる文化ということではないかな、と思います。
海外でのマッチングで重要なのは、お相手/自分自身が、
異文化や外国人(=見た目が違う、現地語が第一言語ではない、現地のしきたりに慣れていない、よくも悪くも少数派、等々)という要素に対してオープンかどうか、それを許容するだけではなく尊重し、プラス要素ととらえるかどうか、次第な気がします。
日本がすごかった時代の神話
ちなみに、今回のアメリカ滞在で印象的なのは、ヨーロッパやその他の小国ではまだ生きている(かもしれない)「トヨタなどの日本車や日本製品、日本経済がすごい」という、日本スゴイ神話も、「1980年代の日本はすごかった、脅威だった」と、過去の文脈で聞くことが多いことです。
そんななか、安定のダントツ高評価だなぁ、と思うのは、TOTOのトイレやシャワー製品! 暖かい便座とウォシュレットは世界に普及してほしい。