アメリカの都市を結ぶ鉄道Amtrak=アムトラック。
2021年夏から秋口はだいぶコロナも落ち着き、しばしば都市間移動に利用しました。
通常期とはちょっと異なるコロナ期のアムトラック事情をまとめます。
予約
アプリが便利
切符の予約は駅の窓口、ネット、アプリで行えますが、圧倒的にスマホアプリが便利。
アプリで予約すると、検札の際も、アプリのバーコードを見せるだけ。
アムトラック車内も駅にも無料Wifiが飛んでいます。車内での操作にも不都合ありません。
アプリの場合、出発駅、到着駅、日付を入れると、その日運航の列車がずらり。
- 時刻
- 乗車時間(同じ区間でも、便によって微妙に違います。数分でも短いのにこだわりたくなってしまう私)
- そして便利なのが、検索現在における座席販売率の表示! コロナの時期はできるだけ混んでいる列車は避けたいですよね。そのとき、これが便利です。
平日がねらい目
当たり前かもしれませんが、週末よりも平日がねらい目です。
月曜、金曜は週末にひきずられているので火曜から木曜がねらい目。
- 空席率が高い!
- そして、安い!
アムトラックの値段は、定額ではなく、変動制です。
空いている列車ほど、そして、予約が早いほど安い!
(ただ、安い価格の場合、予約変更不可です。フレキシブルになるにつれて、高くなる。)
というわけで、アムトラック、区間にもよると思いますが、東海岸路線(ボストン・NY・ワシントンDC)は、結構コロナ期も安全かつ快適です。
普段よりも空いている&安い、はコロナ期のアメリカの公共交通機関全般に言えると思います。
ちょうど、2月1日から5月まで、キャンペーンが始まった模様!
コロナ対策
マスク
アムトラックは車内および駅構内(駅に入る瞬間から)、マスク着用が義務付けられています。
忘れても、あわてず、車掌なり窓口なりで頼めばもらえるはず(たぶん)。
駅を出たタクシー用ロータリーで、あるときマスクの箱を持ち歩いている係員に、外にいた人が「マスクくれー」と近寄っていってました(笑)
無症状チェック
さらに、乗車24時間以内には乗車する人全員、コロナの症状がないこと、コロナ感染者との接触が2週間以内にないこと、等々を確認する画面を承諾しないといけません。
ごまかす人がいるかもしれませんが、安心度が高いです。
このせいか、車内で咳をしている人にもほとんど遭遇したことはありません。
無料予約変更可能
ちなみに、コロナの症状がある場合は、チケットの種類に関わらず、手数料なしで予約変更できます!
これ、本当にありがたいですよね。キャンセル料がもったいない、とかで、コロナの症状がある人が乗車する確率が低い。
予約のポイントークワイエットカーを予約!
さらに、コロナ期に重要なのは、クワイエットカー!
名前のとおり、会話や騒音禁止の車両です。
アメリカは、日本とは違って、電車でふつうに通話するし、呼び出し音ならすし、下手すると(おじさんに多いけれど)イヤホンせずに動画見てる。。。これはアムトラックに限らず、地下鉄でもあるあるですが、長距離列車でこれにあたると、結構つらい。
というわけで、私はクワイエットカー一択です。
コロナは飛沫で飛びますので、誰も会話をしないクワイエットカーが、断然安全でしょう。
で、問題はクワイエットカーがどこにあるか。
クワイエットカーは、後ろから2両目です。
最後尾が最優良クラス(ビジネスクラス、もしくはファーストクラス)なので、その隣。
日本の新幹線のように、何号車はどこに止まるといった表示はプラットホームにありませんので、経験や係員に聞くなどして、どちらが最後尾か把握するしかなさそう。
電車の種類(ボストン・NY・ワシントンDC線)
東海岸路線の場合、普通の速さの列車と、ちょっとだけ高い&速いAcelaというものがあります。
日本の感覚からして、新幹線に近い感覚なのが、全席指定のAcelaです。
Acelaの場合、全席指定で自動的に割り振られるので、アプリで予約をしたら、すぐにクワイエットカーなど好みの席に座席変更(クワイエットカーだけ、手動選択です)。
飛行機の座席予約のような感覚で、お隣に人がいない席、混んでいないエリア、4人掛けではない席、トイレから遠い席、などお好みで選べば完了。
座席変更のたびに、メールでも新しいチケットが届きます。
Acelaではない列車の場合、ビジネスクラス以外は、すべて自由席です。
クワイエットカーも自由席なので、これは早いもの順ですね。
クワイエットカーのお隣がビジネスクラス(指定席)のため、クワイエットカーに乗っていると、たまにビジネスクラスなのに迷い込んだ人が、「すみません、ここ自分の席ですが」みたいなことを言っているのをよく見かけます。
あわてず、ビジネスクラスはあっちです、と教えてあげましょう。
(結構、言われたほうは、あ、すみませんでした!とあわてて譲るのですが、周りの人が「あんたの席はビジネスクラスでもっといい席だよー」みたいなことを言って教えてあげたりしていました。)
ちなみに、Acelaとそれ以外の電車は座席も違います。
Acelaは座席の足元が広く、椅子がふかふか(気のせい?)で、フットレストがついています。
Acelaファーストクラスは乗ったことがないけれど、食事サービスがある模様(食べたいかといわれるといらない。。。)
Acela以外の電車は、ビジネスクラスもそれ以外も同じ車両ですので、指定席を確保する以外に特にメリットはありません。
つまり、コロナ期の混んでいない電車で、倍以上のお金を払ってビジネスクラスにする意味はないような気がします。
Acelaでない列車でビジネスクラスを買うよりは、Acelaに格上げしたほうが良いです。
検札
検札があります。アプリのバーコード‘や紙の切符を見せればOK。
車掌が、乗車区間か何かが暗号で書いてある謎の紙を頭上に差し込んでいきます。
指定席でない場合、もしかしたら、途中で移動したくなるかもしれません(後ろの人が咳きこんでる、とか)。
その場合は、自分の頭上の紙も持って移動するのを忘れずに!
ちなみに、NY、ワシントンDCで区間が替わるようで、車掌がかわります。
区間をまたぐ場合は、再度検札がきますので、心構えを。
(往復切符を買ったときの復路で、かつ区間をまたいだとき、アプリのバーコードではだめで、Eメールのチケットを見せてくれ、と言われました。こういうときもあるようです。)
トイレ
列車のトイレ、重要ですよね。
私の印象としては、アムトラック駅のトイレは基本的にきれいです。
そして、アムトラック内のトイレ(各車両に1-2個)も安心してあてにできます。
男女共用ですが、シートペーパーがある!!!
水を流すと青い消毒用水が出てきます(笑)
温水、冷水、液体ソープ、ハンドペーパータオルも完備。
混んでいないこともあり、基本的にきれいに保たれていますよ。
トイレがやばい列車は悲惨ですからね。。。
荷物置き場
大きめのスーツケースも頭上に収まります。すんごい大きいものは、各車両の入り口に荷物置き場もあります。
食堂車
いちおうあります。
スタバのコーヒー3ドル、スニッカーズやチップス的なおやつ、バーガー的なものも売っているみたいです。アルコールもあったかな。
カード払いも可能。
食堂車にずっと座っている人もいます。車掌さんもこのあたりにいることが。
ちなみに、食堂車の方ですかね、走行中に2度ほど、大きなビニール袋でごみ回収に来てくれますよ。
アムトラックの短所
- 普通に遅れる。1時間半くらい遅れたときがありました。結構ふつうのようです。周りの客は平然として、食堂車に行列できていました。。。たまに数分早く着くことも。
- NYとかワシントンDCのような拠点駅(車掌が替わる)では、到着してから出発まで15分とか20分くらい停車しています。だから時間がかかるんですねぇ。
- ホリデーシーズンは混む!
混雑時のアムトラック
サンクスギビングのころは混雑していました。オミクロンもまだでしたしね。
指定席ではない列車に乗ったのですが、隣に座ってほしくないって人の態度って万国共通だな!と思いました。
通路を人が通って席を探していても、気づかないふりをする、カバンを置いておく(結構アナウンスで注意されますが)、足を広げる、等々。
わざわざ通路側に陣取って足を投げ出しているおっさんとか!
スリムな小柄な女性は、混雑時、隣にだれか座ってくる覚悟しておいたほうがいいようです。
逆の立場でも、でかいおじさんよりは、女性のほうが安心感ありますよね。
というわけで、私はわりと女性が隣に座ってきました。私も1人席が取れないときは、女性狙いました。やむなし。
ちなみに、座席は全部埋まった時点で「Sold Out」となり、日本の新幹線のように乗車率が100%を超えることはありません! チケットを買った以上、全員座れるはずです(食堂車もあるし)。
以上でしょうか。
ちなみにコンセントも完備です。ちょっと揺れますが、集中して作業する空間としても結構気に入っています。特に私は午前の朝の静かな時間帯に移動して、たまに外を見るのが好きです。
快適な旅のために、また何か思い出したら追記します。
早く普通に旅行が楽しめる日になりますように。